JACKET HF [ SLOPESLOW ]

2024.10.30

Knit Jacket / SLOPESLOW / Japan made / 143000円(税込)

size / L
color / Black

昨年よりお取り扱い開始しているニットウェアブランド[ SLOPESLOW ]

[ SLOESLOW ]
[ Utility Knitwear ]
時を超えて愛用され続けるワークウェアのように、経年変化を経ても、長く愛用される、タフで上質、オーセンティックなニットウェア。多くのワークウェアがそうであるように、容姿や性別にはこだわらず、それぞれの好みに合わせて、自由にサイズやスタイルを選択。シェフが一皿の料理を創作するように、思い描くイメージに合わせて、糸を作ることから、形にし、仕上げ方に至るまで、手間を惜しまず、最善の選択を積み重ねる。それが、わたしたちが何よりも大切にしていること。時を経ても、末長く愛用される一着でありますように。

プロフィール [ B and O ] ※匿名のご夫婦のユニットです。
ワークウェア、ニットウェア、日々のごはん、音楽、猫、を愛する夫婦によるユニット。2022年、ニットウェアブランドSlopeslowをスタート。夫婦それぞれ、アパレルデザイン、素材づくり、と違う角度から長年アパレルとニットウェアの製造に携わる。変化の速いトレンドや消費とともに失われつつある誠実で丁寧なものづくり。大量生産とは真逆のものづくりを実践することで、「小さな規模でしか出来ないこと」の可能性を感じながら、日々のごはんと共に、自分好みの味に仕上がるように、日々手間暇を惜しまず、楽しみながら、ゆるやかに、スローに、活動している。

製品に真摯に向き合う[ Bさん と Oさん ]の言葉をお借りしてます

[ Boiled Cashmere/Shetland wool ]

HOFERのニットジャケット。オーストリアの伝統的なチロリアンジャケットで、ニットジャケットの名品の一つでもある。
残念なことに廃業してしまったHOFERのジャケットは、現在古着でしか入手できない。
以前からこのHOFERのチロリアンジャケットをカシミヤとシェットランドの糸を使って作りたいと、Oが事あるごとに言っていたのだけれど、作る工程の困難さを想像できるだけに、その都度お断りを入れていた。
それでも決してあきらめないのがO。その鈍感力を少しでも分けて欲しいものだ。

糸の仕立てはOが既にイメージしていたのですんなり決定。
テーラードのラペルやヘムのカーブしたトリミングなどニット工場にはハードルの高い難しい仕立ては、日本でも屈指の技術力を誇る工場へ依頼することでサンプル制作がスタートした。

HOFERのジャケットの作りを細かく分析してみると、恐らくトリミング部分まで形にしてから最後に縮絨でグッとフェルト化させるという作り方だ。
この縮絨が厄介で、HOFERのウール100%と違いカシミヤを半分以上入れているので縮絨により時間がかかる。ウールよりもキックバック性がないので地の目の違うトリミング部分と身頃の縮み方も違い、トリミングがヘロヘロになってしまう。
何度やっても縮絨加工が上手くいかず、結局縮絨は自分達で行うことにした。

様々な問題を3~4回のサンプル試作を経てようやくクリアし、イメージしていたジャケットが仕上がった。
Oの提案をお断りし続けていたわたしの想像は確かだったと実感したけれど、粘り強くやればなんとかできるものだ。横山剣さんも言っていた。
モチーフにしたHOFERのジャケットを制作する上で、もう一つの困難はメタル釦だ。
オリジナルにはコインをモチーフにしたメタル釦が使われている。カフリンクスのようにダブルになっていて、左右フロントの合わせを変えられるものだ。
HOFERのデザインを完コピしたいわけではないので、メタル釦はヴィンテージで見つけた真鍮製のシンプルなデザインのものをモチーフにオリジナルで制作した。
とはいえ、こうした付属の制作には様々な制約や背景が複雑に絡み、昔のものを再現するのは不可能。出来上がった釦をどうにかして味のある雰囲気にしたいと、Oが1個ずつ手作業でエイジング加工を加え仕上げている。

HOFERモチーフのチロリアンジャケットは、オリジナルのものと違いカシミヤのソフトな風合いが生きたより軽く着やすいものになっている。今の気分に合うようにシルエットやバランスもアレンジし、素材の軽さに合わせてダブルリンクスの釦ではなく、縫い付けの仕様に仕上げた。釦ホールもミシンではなく編みで空けている。

後は量産の縮絨加工で家の洗濯機が壊れないことを願うのみだ。

自宅の洗濯機で毎日毎日4〜5時間、縮絨具合を細かく確認しながら自力で加工を完了したというとても手のかかった愛おしい製品だ。

加工の日々は丁度夏の暑い時期、途中で遂に洗濯機がお釈迦になり、その日のうちに新しい洗濯機を買いに走ったが、日々根気強く洗濯機に向かい、コツコツとスチームアイロンとブラシで仕上げをしていたOの根性と執念の賜物でもある。
企画を始めた時からそんな光景が目に浮かび、わたしBは渋っていたのだけれども、そうまでしても作りたいというOの熱意と執念が実り、とても良い仕上がりになったと思う。

こんな作り方は他では難しい。まさにブランドのコンセプトでもある「小規模だからこそ出来ること」。
手間隙かけては大変だけれども、それが許されなくなってしまった業界に長く居た分、それが出来る喜びをかみしめたいと思う。

全てBさんのお言葉をお借りしましたが、試してみたくなった方は多いと思います。
まずはお試しください。

身長168cm 着用サイズ L

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    サイズ すべて実寸(cm)サイズです。一点一点多少の誤差が生じる事をご了承下さい。
    肩幅 身幅 着丈 袖丈
    L 62 71